気配り

 実は15年来、NHK朝の連続テレビ小説のファンなのです。半年で1作、1年で2作が放送されるので30作は見ていることになります。朝の出勤前の楽しみであり、15分という短い時間ですが、CMがなく集中して観ることができるのと、シリーズ事に時代背景と舞台が事なり勉強にもなります。今は大阪が舞台の「ちりとてちん」を放送しています。”心配性でコンプレックスだらけのヒロインが高校卒業をきっかけに故郷の福井から大阪に飛び出し、そこで上方落語と出会い、落語家を志す”というストーリですが、現在は落語家に弟子入りして修業を始めたところです。この修業の中で”気配り”とは?にスポットがあたっています。他人が何をしてほしいか、何を望んでいるのか、常に気を張り巡らせて行動する。簡単なことではありませんが、落語家の世界だけでなく、社会人としてとても大切なことだと気づかされます。
 掃除、お茶汲み、雑用を毎日繰り返す中で、それは『社会に出て大人になる為の訓練。気配りができない人間は所詮自分のことしか見えていない。』のだと気づくヒロインは、師匠から次のステップの修業に入ることを許されます。忘れかけていた基本を思い出させてくれたような瞬間であり、今日はそのことを考えながら出社しました。来年の新入社員研修に活かしたいと思います。