経営ポリシー

 会社を経営すること・・・IT企業の経営者というと一見華やかな世界に身を置いているかのように想われることが少なく無い。バブル期のヒルズ族のようなイメージがまだ残っているかもしれない。IT会社に関係無く会社経営はとても地味である。そして孤独でもある。それがダメということではなく、そういうものであるという気づきが大切なのだろうと思う。
 私は会社経営の中でも、社員との関係を大切にしたいと思っている。昔の私はその想いも熱かった。社員の人生全てに責任を持とう、なんて思っていた。辞めたいと言ってきた社員を必死に引き留めた。「君がいないと会社がやっていけない」と、真実ではない言葉も使った・・・しかしここ数年は変わった。社員の人生に責任が持てる訳がない。昔の自分には根拠の無い自信とおごりがあった。「辞めたい社員は引き留めない」それをひとつの経営をしていく上ので信念とした。どんな立場の社員であってもである。そう決めることで次ぎのステップに進むことが出来た。何かしらの縁があって入社してもらった社員。何よりも大切である。そこに嘘は無い。しかし、留まるよりも新しい世界に進む事によって今よりも幸せになれると自分が判断したのであれば、私は喜んで送り出す。それが私の経営ポリシーのひとつである。