中村修二氏の講演より

 青色発光ダイオード(LED)の発明で有名な大洲市出身の中村修二氏(大洲高校→徳島大学工学部卒)が、先日大阪で行われた基調講演(ベンチャー2006 KANSAI)で日本の教育について以下のような事を言われたいます。
 「日本の子供たちは受験戦争に巻き込まれ、早くから有名大学に行くことを強要されている。有名大学を卒業しても、大抵は大企業のサラリーマン生活に身を投じ、自分の才能を開花させることができずに一生を終えてしまうことが多い。優秀な学生がベンチャー企業を起こしたり、中小企業に就職するような環境にすることあ必要だ。」
 中村さん自身が、「大学卒業後に大企業に入社していたら、青色発光ダイオードの発明は無かった」と言われたいます。会社にお金が無かったので、研究に必要な設備はゴミ置場から拾ってきた材料で作成し、技術職でありながら自分で作った商品を売るために自ら営業も行ったといいます。そういう苦労の中でも、一般社員と経営者の距離が近い中小企業の利点を生かし、自ら社長にやりたいことや夢を訴え、研究のチャンスをもらったそうです。中村さん自身の才能が素晴らしいのは言うまでもありませんが、その時に研究を許した経営者も立派だったと思います。ケインズは確かに中小企業ですが、だからといって中小企業の枠に収まって大人しくしている必要はまったくありません。「今日より一歩先へ」を社員一人ひとりが実践できるようになれば、必ず大きく飛躍出来るはずです。それだけの力を秘めた社員が集まってくれていると確信しています。社員の皆さんと共に私自身も「今日より一歩先へ」成長していけるよう日々努力していきます。