内部統制(その3)

 K-Visionの中でも少し説明していますが、今日は「日本版SOX法」について補足します。
 現状では「日本版SOX法」という名称の法律は存在しません。内部統制を義務づける法律は「会社法」と「金融商品取引法」の2つですが、一般的には「金融商品取引法」を指して日本版SOX法と呼んでいます。「会社法」もあるのになぜ「金融商品取引法」だけがそう呼ばれているかというと、財務報告に関する業務範囲の内部統制を義務付けているためです。米SOX法と同様に、不正会計や粉飾決算を無くし、投資家を保護することが目的なのです。一方、「会社法」で義務付けているのは、取締役の職務執行に関する部分および業務全般の内部統制になります。「金融商品取引法日本版SOX法)」の対象企業は、上場企業と連結子会社、「会社法」の対象企業は資本金5億以上または負債200億以上の会社になります。従ってケインズはまだ内部統制義務化の対象企業ではありませんが、上場を目指している以上、今からしっかり準備することが必要になる訳です。社員の皆さんにも今からそういう意識を持ってもらいます。