藪入り

 今日1月16日は「藪入り」です。年末から年始にかけて大掃除や初荷、初売り等で大忙しの奉公人が、小正月の翌日16日に暇をもらって生家(実家)に帰る昔の正月休みのことだそうです。草深い田舎の生家に戻ることから、この名前(藪入り)が付いたといいます。
 日経新聞に連載されている「私の履歴書」を以前このブログ紹介しました。その時は読売新聞の渡辺恒雄主筆(代表取締会長)の話題でした。今月より1973年にノーベル物理学賞を受賞された江崎玲於奈博士(現在、横浜薬科大学学長)の記事になっています。その中で、トランジスタ半導体)が世の中にデビューした時に、いち早く真空管の研究から半導体の研究に移った江崎博士がこう言われています。「新しい研究分野を開拓するれば、二流の研究者でも一流の論文が書ける。企業においても、既存の限られた市場のシェアの争奪戦では、敗者無くして勝者はあり得ないが、拡大する新分野では、参加者全てが勝者になり得る。」
 解っていることではありますが、新規事業を模索しているケインズにとって、改めて方向性が明確になり、勇気付けられる記事でした。