ロボットスーツ

keins_jin2007-03-01

 今日は愛媛大学において産学官連携総合交流会があり、そのイベントの一つ、筑波大学大学院の山海(さんかい)教授による”ロボットスーツ「HAL」実用化へ”という講演を聞きました。写真は全身スーツバージョンですが、他にも上半身、下半身、各パーツ毎のバージョンがあります。用途は様々ですが、主に医療福祉(自立生活支援、介護支援、リハビリ)、重作業(危険作業、運搬作業)、災害時のレスキュー支援が目的とされています。脳から筋肉に送られる電気信号を皮膚表面で捉え、コンピュータが即座に解析しロボットスーツの力で体の動きをアシストするというものです。実用レベルにおいて片腕で50Kgを持ち上げる力があるそうです。現在は身体のパーツ毎に装着出来るくらい小型化されているので、片足の悪い方が足の側面に装着することにより歩行可能にもなります。今年秋には大規模な製造工場も完成し、量販出来る体制が整うということです。既に世界中から注目されていますが、日本から生まれた(大学発ベンチャー)このロボットスーツに無限の可能性を感じました。開発者の山海教授が最後に「技術者として一番大切なことは技術力や知識ではなく、”夢”と”情熱”そして小学校の時に教えられた”人を思いやる心”だとやっと気づきました。」と言われたことがとても印象に残りました。ハードとソフトの違いはありますが、私たちの仕事も同じだと感じました。