愛媛マラソン

 以前から宣言していたように愛媛マラソンに参加しました。そして1月31日は私にとって人生において忘れられない一日となりました。
 当日は時折雨が降る生憎の天気です。『私だけに雨が降るわけじゃない。3,800名の参加者全員同じ条件じゃないか!』と前向きにとらえスタートしました。事前申告したタイムでスタート位置が決定されるのですが、控えめ(笑)に深刻していた私は最後尾のブロック。人混みの中、自分のペースで走れるようになるまで30分ほどかかってしまいました。
 マイペースで走れるようになってから1時間、15Km地点あたりから練習では出なかった左膝にピリッとした痛みを感じるようになり、『やばいなぁ。もつかなぁ。何でこんな早くに?』と不安になりました。実はこの左膝、14年前のホノルルマラソンの時も、昨年の野村朝霧ハーフマラソンの時も痛みが出て走れなくなく、歩く原因になっている箇所。残り27Km、『お願いだから最後までもってくれ』と願いながら走ることになりました。
 今回は5時間を切ることも目標のひとつだったのですが、一番は走りきること、文字通り”完走”が大きな目標でした。(ホノルルマラソンの時には初マラソンという事もあり、自分のペースを守れず後半ばてて10Km近く歩くことになってしまった苦い経験があり、その悔しさが今もハッキリと心に刻まれています。)35Km過ぎてからは何度も挫けそうになりましたが、そんな私を最後まで走らせてくれたのは沿道の方々の暖かい声援でした。「頑張って〜!後少しよ〜!」という応援に、涙ぐみながらも足を動かすことが出来たのです。1人で走っていたら絶対に走りきれなかった・・・
 4時間43分、完走出来ました。5時間を切るという目標も、そして何より歩かずに”完走”するという目標も達成することができて、大きな大きな達成感と充実感を味わうことが出来ました。そして、走り終わった瞬間に”来年も絶対走るぞ!”ということを決意しました。
 雨が降り、寒い状況の中、娘の高校(附属高校)のソフトボール部父兄の皆さんが応援して下さいました。応援に来て下さることを知らなかったので、最初は驚きパワーをもらいました。折り返して約3時間後一番きつい35Km地点、また沿道で応援してもらったのです。本当に嬉しかったです。涙で前が見えなくなりながら、気持ちを奮い立たせることが出来ました。寒い中ありがとうございました。
 家に帰るともうひとつ嬉しい事がありました。高校生の娘が「来年は私も走りたい!」と言ってくれました。疲れもどっかに飛んでいきました!(単純です(笑))『よし!来年は娘と走ろう。そのためにも健康で居続けて、仕事も頑張って会社のことを心配しなくても走れるような状態にしよう。』と思いました。
 沿道で応援して頂いた数え切れない沢山の皆さん、本当に暖かい声援をありがとうございました。声援に応える余裕もなく申し訳ありませんでした。来年は笑顔で手を振り返すことが出来る余裕が持てるように練習して参加します。そして、ボランティアとしてドリンクサービスやフードサービスをして頂いた皆さん、交通整理等警備をして下さった皆さん、本当にありがとうございました。皆さんから感動をもらいました。
 これからは4時間を切ることを今後の目標にして頑張ります!
 4時間43分の中に、1年分の感動を味わうことができた愛媛マラソン。ありがとう!