続・・・宇宙2

keins_jin2011-08-17

 先日”宇宙”について記載しましたが、ここ数日で2つの大きいニュースがありましたので紹介します。

 その一。(光を99%以上吸収する新惑星発見:8月16日 読売新聞記事より)
 【光のエネルギーを99%以上吸収してしまう、石炭より黒い惑星を米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者らが発見した。
 惑星の大気に光の吸収を促す物質が存在するとみられるが、それだけではこの黒さを説明できず、大きな謎として話題を呼んでいる。英国王立天文学会がホームページで発表した。
 「黒い惑星」は木星ほどの大きさ。地球から、りゅう座の方向に750光年離れた恒星のそばを回っている。科学者らが、米ケプラー衛星が観測した光の反射率データを調べたところ、ほとんど光を反射しない「黒い惑星」を見つけた。
 恒星の光を吸収しているため、惑星の大気の温度は1000度以上に達し、吸収熱で表面はわずかに赤みを帯びている可能性もある。大気には、光を吸収しやすいナトリウム、酸化チタンなどがあるとみられる。】

 考えれば考えるほど不思議な星です。750光年離れた恒星のそばを回っているという事は光の速さで飛ぶ乗り物に乗っても750年かかるという事なので、行きたくても行けない、つまり詳細が解ったとしても数百年後ですね。こういう星が発見されると、広い広い宇宙で何兆もの星がある事を考えれば、生物が人間だけなんて考えられません。どこかに必ず・・・いるはずです!

 その二。(人類史上初!まもなく太陽系外へ:8月11日 朝日新聞記事より)
 【1977年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ボイジャー1号」が間もなく太陽系を出る。最新の研究によると「いつ出てもおかしくない状態」(NASA)で、人類が作った物体としては初の「太陽系脱出」となる。
 ボイジャー1号は79年に木星に接近したあと、80年に土星に接近。そのとき土星の重力で太陽系の公転面から外れた軌道に入った。11日現在、太陽から176億4千万キロ(太陽から冥王星までの距離の3倍程度)離れたところを、時速約6万1千キロで太陽系の外に向けて飛行中だ。
 太陽からは、陽子や電子からなる「太陽風」が吹き出している。ボイジャー1号は太陽風が急減速する「末端衝撃波面」を2004年に通過。6月に英科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、昨年末から今年2月に太陽風の「風速ほぼゼロ」を観測した。さらに太陽風の影響と星間物質の影響が見分けられない状態を観測すると、太陽系を出たことになる。その位置は、太陽から平均181億キロ前後にあると推測されており、NASAは昨年「2015年ごろに太陽系を出る」と発表した。しかし、ボイジャー計画の責任者を務めたカリフォルニア工科大のストーン教授は今月、「いつかはわからないが、いつ越えてもおかしくない」と述べた。
 1号の半月ほど前に打ち上げられた2号も、太陽から143億キロ離れたところを飛行中だ。】

 帰還することが義務づけられた小惑星探査機”はやぶさ”とは違い、ボイジャーはもう戻って来ません。34年間も飛び続け地球に宇宙の情報を送り続けてくれています。太陽系から出るなんて考えられなかったことが、もうまもなく、いやこの瞬間にも現実になろうとしています。はやぶさと同様に擬人化して考えてしまいます。もう二度と会えないボイジャーですが、人類史上初の、誰も知らない、誰も見た事のない世界を体感出来る、実に勇敢で羨ましい任務だと想います。

 宇宙や天体に興味を持ってもらったでしょうか?(笑)趣味の押し売りはどうかと思いますが、たまには星空を見上げるきっかけになってもらえれば、と思います。